【Report】技術講演会「Web2.0の動向と、Ajax実装の実例」
2007.03.13 [ Report ]
3/13(水)に、松本・ホテルブエナビスタで開催された技術講演会についてのレポートです。
■主な講義内容
・Web2.0とは?
・Web2.0時代のサービス・動向
・Web2.0のいろいろな見方
・Ajaxとは?
・Ajaxの実装例
■Web2.0とは?
インターネット上で2005年頃から言われてきた「新しいトレンド」
(このサイトの読者は皆さんご存知かと思われるので、詳細は割愛します)
また、HTMLがXML化することによって、サーバ間で情報を共有することも可能。
つまりWeb2.0とは、「XMLで結びつくWeb」とも言える。
XML化の典型例→Blog
(情報の蓄積、URLは基本的に変わらない→情報への直接リンクが可能、トラックバック、etc...)
■Web2.0時代のサービス・動向
[1]今まではOSの上で動いていたアプリケーションが、Web上で動かせるようになる。
或いはWeb上の情報を「Webがない場合でも」動かせるようになる。
典型例
・各種ウィジェット(そのものはOS上で動いているが、情報はWeb上から取得するXMLアプリ)
・zimbra(メール・スケジュール管理Ajaxアプリ)
・iTunes(ウィジェットと同じく、情報をWeb上から取得するCSアプリ)
[2]一般ユーザーの声を集め、それを「新しい価値」として更に提供する
典型例
・amazonのカスタマーレビュー
・Wikipedia
・はてなブックマーク
・mixi
[3]データを一極集中化→データへ投資し、業界No1の地位を得たうえでAPIを公開することで、支配的な立場を得る
典型例
・各種API(GoogleMap等)
[4]ソフトウェアのリリースサイクルの短期化→ベータ版の状態でリリースする
参考資料(はてな近藤社長インタビュー)
(むしろ、リリース側が「どういった製品か」ということを敢えて決めず、アイディアのみの段階でリリースし、使い手に「つかいかた」を委ねる、という手法ともいえる)
[5]ロングテールを重要視する
典型例
・Amazon(ランキング上位13万位以下のものから1/2の売り上げを得ている、etc...)
→更に購入者の書評によってヒットが出るケースもある。
・GoogleAdWords/AdSense
(HPの内容に合った広告を自動表示し、クリック分だけ支払いが発生する→ニッチ同士を結びつける)
[6]単一デバイスのレベルを超えたソフトウェア→Web環境が「パソコン」だけでなくなってきた。
典型例
・携帯電話
・ゲーム機
・TV
・iTunes etc...
[7]リッチなユーザー体験→Ajaxを活用し、待ち時間のないアプリケーションが可能になってきた。
■Web2.0の色々な見方
・技術者の見方→新しい技術の活用、提供
・利用者の見方
(1)Webで出来ることが増える。
(2)Blogの発言やレビューが、何処かで利用される。
(3)プログラムが判らなくても「自分のホームページ」が公開できたり、地図やデータベースを組み込んだりできる。
(4)便利な機能が簡単に使えるので「時代に取り残されない」。
(5)Webに「参加」する機会が増える。また、サービス提供者と対話する機会が増える。
(6)モバイルやガジェット等で、手軽に情報を利用できる。
・子供から見た「Web2.0」
(1)他の国の子供と一緒に対戦ゲームが出来る。
(2)宿題の調べものが簡単に出来る。
(3)友達との待ち合わせが簡単に出来る。(スケジュールアプリ?)
(4)おこづかい以外で、欲しいものを買って貰える(笑)
→例えばAmazonで欲しいものを検索し「パパ、これ買っていい?」で、パパのカードで購入。
※個人的感想※
大人よりむしろ「子供のほうが」Web2.0を使いこなしているのでは・・・という気すらし、この部分の講義は興味深く聴き考えさせられました。
・つまり「Web2.0」とは
(1)2.0と言っているのは、実は技術者だけ。
(2)むしろその呼び名を知らない人のほうが実際に体験し、理解している。
■Ajaxとは?
・AsynchronousJavaScript+XML(この部分も皆さん理解しているものとし割愛します)
・技術としては決して新しいものではないが、名前だけが急速に先行してしまっている。
実例
・GoogleMaps
・MS LiveMail
■Ajaxの実装例
(実スクリプトの解説等出てくる為、割愛します)
※質疑応答内容と個人的感想※
最近のWeb2.0サービスとユーザビリティとの関係について興味(というよりむしろ不安:リリース側の技術だけが先走り、利用者が使いこなせていないのでは・・・)があった為、先生にお伺いしたところ、次のようなご回答を戴きました。
[例]Windowsの歴史とWindows Vista
WindowsVistaの初動販売数が芳しくないと言われているが、コアなファンは購入している。
→Win3.0の時代から使っているユーザーは「一緒に育ってきた」という感覚を持っているからVistaも購入する。
同様に、当たり前のことを積み重ねていけばユーザーはついて来るのではないか?
但し、その為にはユーザーの声に耳を傾けることは必要。
※期待していたものとちょっと違ったご回答だったので若干の違和感は覚えたのですが、自分の中ではそのお答えを「トライ&エラーの繰り返しが必要」と捕らえ続けることが重要、という解釈をしました。
後半のAjax実技に関しては完全に専門範囲外の為、申し訳ありませんがレポートすら出来ないのですが、ソフトウェアを制作する側の方たちの講習会の中で、制作者側からの「Webの見方」や「Webへの意見」を伺えたことは、非常に貴重な体験でした。
執筆者:R417

