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Interview

定期的に更新するインタビューのページです。Webクリエイターだけでなく、
さまざまなジャンルの方々のインタビューを掲載していく予定です。


01 ハラヒロシ

2005.09.08 [ Web designer ]

ハラヒロシ

id=Nagano第1回目のインタビューは、id=Nagano発足メンバーのひとりで、本サイトのデザインを担当したWebデザイナー、デザインスタジオ・エルWeb事業部のハラヒロシ氏。Webクリエイターになるきっかけ、普段の仕事の取り組み、id=Naganoへの想いなど語っていただきました。

インタビュアー/id=Nagano 写真/勝山ゆかこ

─Web業界に入ったきっかけを教えてください。

茅ヶ崎〜渋谷で2年ぐらいグラフィックデザイナーとして下積みをしたあと、1998年に地元に戻ってきました。そのとき面接を受けたのが現在所属しているデザインスタジオエルですが、グラフィックデザイナーとしての採用が決まったときに社長から渡されたのがHTML辞典です。それが全てのはじまりです。それ以前に「ホームページ」とやらを見たことがありましたが、GIFアニメのパラパラしている画像を見て拒絶反応すら起こしました。こんな難しそうなの、自分には絶対できないな、と。だからHTML辞典を手にしたとき、正直困ったし、自分には絶対ムリだと思いましたね。やっかいなことになったと(苦笑)。でもこのときが、人生の大きな分岐点でしたね。これまで多くのトライ&エラーがありましたが、常に自由にやらせてくれた会社の懐の深さに感謝しています。

─個人的な活動でかなりネットワークができたと思いますが?

サイトは1999年にたちあげて、「HARDROCK TAXI」をスタートしたのが2000年の夏。当時はDHTMLが流行っていて、Dreamweaverのレイヤー可視/不可視の機能、アニメーションとか、背景にGIFアニメを使ったトップページにしたのがちょっと新鮮だったのか、MdN誌に取り上げてもらえました。今だったらFlashで作ればいいんでしょうけど、当時と同じギミックのままです(笑)。そのころは相互リンクも盛んだったので多くのクリエイターさんと交流が持てました。MdNweb creatorsで執筆させていただくようになって、自分自身かなりスキルアップができたと思います。MdNさんとのお付き合いは5年近くまえに自分のサイトを売り込んだのがきっかけで、たまたま担当の方がHR/HMが好きだったからかは定かではないですが、載せてもらいました。編集部の方とお酒の席でご一緒させてもらったこともありますが、売り込み大歓迎ぽい感じだったので、腕に覚えのある人は、是非。

─普段はどんな仕事をしていますか?

主に県内企業のWebサイトを中心に、ディレクション、デザイン、コーディング、運営と、Web構築のワークフローに関する様々な部分をカバーしています。取り組みとしては「Web標準」がキーワードです。2004年のはじめぐらいからやっていますが、随分数もこなして要領もつかめましたし、効果も実感しています。アクセシビリティとかSEOとか、難しい用語などたくさんでてきますが、クライアントに説明するときはそのメリットをわかりやすい言葉におきかえています。Web標準の基本的な考え方を理解したうえで取り入れることで、サイトのクオリティもアップしますし、メンテナンスも簡単で、コストダウンにもつながるのでいいことずくめですね。Webって情報を正しく伝えるためのツール。Web標準を取り入れようとする動きが活発ですけど、(X)HTMLは論理構造を記述するための手段であることを大前提として考えないと、単なるテクニックに終始してしまうと思うので、単にXHTML+CSSで作りました、っていうのではないサイトづくりが実現できるように取り組んでいきたいですね。

─ご自身が制作されるWebデザインについて、どう自己分析しますか?

よく言えばシンプル、悪くいえば泥臭さが足りない。HARDROCK TAXIのイメージが強いようですが、仕事ではそれとは距離を置いたデザインですね。僕自身は、デザインするときは素材を生かしたいと考えるタイプなので、それを生かすべく大事にしているのは「余白」です。難しいですけどね。レイアウトに関しては、余白の取り方に相当注力してます。画像を一切使わないで、かっこいいサイト作ってみたいですね。

─仕事に対してどういうスタイルですか?

自分の立ち位置をしっかりキープしつつ、メリハリよく軽快に効率的に立ち回るのが自分が求めるスタイルです。よく仕事がはやいと言われますが、たぶん短時間の間に相当燃焼しているような気がします。かなり強引ですが、HR/HMと同じヴァイブです。メロディック・スピード・パワー・メタルです。...といいつつ僕の欠点は、物静かで内気で声が小さいことですけど(笑)! とにかく人生だって何だって有限。限られた時間の中で少しでも多くの幸せを生み出したいですし、自分自身それを感じたいです。ただし、早ければいいってものでもないという自覚もあります。DREAM THEATERみたいな長編大作的な取り組みもしないといけないとも思います。

─クオリティーを高めるために日々取り組んでいることはありますか?

自分の課題は、視野をもっと広げることです。いまは常に手帳を持ち歩いてますね。気になったものはメモをするようにして、備忘録としても役立ってます。インデックスの分け方は、デザイン、時事ネタ、打ち合わせ時のヒアリング内容、著名人の語録、執筆用ネタ帳、キーワード&コピー、最後に目標です。ちなみに今年の目標はいくつも書き出しているのですが...実現したのは「Blogを使った仕事を増やす」と「ライブに3回以上は行く」だけですね(笑)。まだまだ全然ダメです。達成したら自分のBlogで公表します...。

─自分のテンションを維持する方法はありますか?

Webって24時間365日オープンですよね。自分が関わったサイトが常に誰かの目に触れているって考えるだけでテンション上がりますよ。僕自身は、幼少のころから何か自分から情報を発信したりしたいっていう願望が強かったので、Webというツールが存在するということ=スイッチ入りっぱなしっていう感覚があります。うーん、依存度高すぎかもしれません(苦笑)。あとはやっぱり、自分の知人のクリエイターの仕事や、友人の日記や、尊敬する巨匠の動向なんかも手に取るようにわかるじゃないですか。いつも見ているサイトをちょっと巡回するだけで刺激をイヤというほどもらいますね。

─「id=Nagano」発足メンバーのひとりですが、このグループについてどうお考えですか?

Webに関してはずっと独学でした。身近で情報交換できる人は極々わずかで共通言語で会話できることも少ないんです。幸い、個人活動を通じて首都圏のクリエイターさんと交流する機会は何度かあって、そういう人たちと過ごす時間というのはものすごく刺激的でした。そういう刺激を、地元でも欲しかったんです。そんなとき、坂田さん(id=Nagano)と仕事をする機会ができて、直感でこの人とは何か面白いことができそうだなと思ったんです。実行するのははやいですから、あっというまにサイト立ち上げにこぎつけた感があります。Mixiのコミュニティメンバーから貴重な意見をたくさんいただきました。僕自身、それほど社交的な性格ではありませんが、刺激しあえる仲間との交流は大切にしたいと思っています。id=Naganoでは、志の高いクリエイターやWebに興味のある人が集まって、刺激を分け合って温度を上げていきたいですね。スキルアップを目指して、勉強会も開催したいです。僕自身このサイトを立ち上げるにあたってデザインを担当させてもらったんですけど、坂田さんにMovable Typeの便利な機能をいろいろ教わって、すでに楽しさがグーンと上がりましたよ(笑)

─ありがとうございました。


ウルトラエル


Hardrock Taxi

Profile

ハラヒロシ [ Hiroshi Hara ]
url :ウルトラエル

1975年長野県須坂市生まれ。長野市在住。学生時代はマスコミュニケーションを専攻。元々デザインをやりたいわけではなかったが、たまたま買ったパソコンがMacだったことがその後の人生を決定した。個人サイト「HARDROCK TAXI」MdNweb creatorsWeb DESIgN(韓国のWeb専門誌)、Web年鑑2001、MdNデザイナーズファイル2004などに掲載。web creators、MdN、MdN書籍、ムックでの執筆活動、日本を代表するデザインポータルサイト9zaku MobileSuits™のエディター、teeter totterブログデザインコンテスト審査員など。

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