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Interview

定期的に更新するインタビューのページです。Webクリエイターだけでなく、
さまざまなジャンルの方々のインタビューを掲載していく予定です。


06 平竹仁士

2006.02.04 [ Director ]

ヒラタケヒトシ

松本市の株式会社プラルトWEB事業部に在籍するWebディレクター/デザイナーの平竹仁士氏。日々様々な情報と経験を蓄積しながら、美しいデザインはもちろん、ソリューションとして“効果のある”サイト構築を追求しつづける、県内外から注目される人物だ。「いかにしてWEBサイトをできる営業マンにするか」を常に重視する氏に話しを伺った。

インタビュアー/id=Nagano 写真/平竹 美保

─まずは、この業界に入ったきっかけを教えてください。また、Webデザインはどのように勉強しましたか?

Flashとの出会いがきっかけです。
前職の建設会社に勤めていた当時、友人の結婚式の余興に新郎・新婦のプロフィール映像をつくりました。思いのほか好評でみなさんに喜んでいただけてとても嬉しかったのを憶えています。また制作自体も楽しくてしょうがなかったですね。そこが今の私のはじまりです。どうしても楽しくてしかたなかったので、いっそのこと「Flashを仕事にできたらいいな」と思うようになりました。もうそう思ったらとまりません。周囲の反対はそっちのけで勤めていた会社をあっさり退職。失業保険を使い倒し日々勉強、そして就職活動です。
半年後には運良くWEB制作もこなす印刷会社にころがりこむことができました。異業種からの転職で経験も実績も無い私を採用してくれた会社には今でも感謝しています。
会社に入って3年くらいはWEBと関係の無い部署を転々としました。印刷機のオペレーターやDTP業務、雑誌(CHINTAI)の営業などです。当時はいつも心の中で「今にみてろ、絶対WEBをやってやる」と呪文のように呟きながら仕事していましたね(笑)。その甲斐あってか今はめでたくWEB専業です。

今思い返せば転々としたことがとてもよかったと思っています。特に広告営業が自分に一番足りないものを学ぶ大きなチャンスでした。飛び込みで新規営業をかけては「そんな広告効果あるのか!」「その広告だしたら何人お客がくるか」などよく怒鳴られたものです。
WEBデザインは周りに教えてくれる人も当然いなかったので独学というか『我流』です。自分が起こしたデザインとお気に入りサイトのデザインを比較して、どうしたらこんなよいデザインができるのだろうと試行錯誤しながら憶えていきました。あとは独りよがりにならないよういろんな人に意見を求めるようにしています。なかでも妻の意見は貴重です。他人とは違い遠慮が無いので立ち直れないほど「スバズバ」言ってくれます。感謝してます。

─肩書きは「Webデザイナー/ディレクター」となっていますが、現在の業務形態を具体的に教えてください。

肩書きは「Webデザイナー/ディレクター」となっていますが、実際はディレクションから納品に至る全てを行う時もあれば、スポット的にディレターだけ、もしくはデザインだけ、あるいはコーディングだけ、Flashだけ、SEOだけという時もあります。そういった意味ではSE的仕事以外は幅広くやっているかもしれません。個人的には1つの案件を全て自分一人で行うのが好きです。

またここ数年取り組んでいるのが「いかにしてWEBサイトを“できる営業マン”にするか」です。いいかえれば「WEBでクライアントの利益をどれだけ生み出せるか」です。
企業Webサイトの目的は、結局これに集約できるのではないでしょうか。クライアントもWEBサイトも単なる手段にすぎず、その先の効果を期待しています。制作サイドの人間としてその事実に正面からぶつかり、思考錯誤を繰り返しノウハウを蓄積しています。売れるサイトには秘訣があると思います。
もともとはブランディングサイトのようなイメージ重視のFlashサイトに興味があり、それが私のWEBに対する始まりでもあります。見ている人に感動を与えたいと思う気持ちは今も変わりません。そういった意味ではデザインに対するこだわりは人一倍です。逆にどんなに効果あるサイトを制作したとしてもデザインに納得してなければかなりへこみます。

─ディレクターとしては、Webサイトをつくる前からできあがりのビジョンを持っていなくてはいけないと思います。それを実現するためにどのようにしていますか?

成果があがるWEBサイトにはやはり秘訣というか、成功パターンみたいなものがあると思います。それぞれの案件をそのパターンにあてはめるようにして「できあがりのWebサイト」を事前にイメージしています。また業界や目的別などそれぞれに成功していると思われるサイトや、デザイン、テクノロジーは常にチェックしています。これらは思いついたアイデアと合わせて個人的なネタ帳(ブログ)に記録しています。情報収集はほとんどWebからでRSSリーダーは手放せません。

─Webディレクターという職種はデザイナーに比べて少ないですが、よりよいサイトづくりのために今後ますます重要なポジションになってくるかと思います。ディレクターとして一番大事なことや素質は何だと思いますか?キャリアアップをしようとしている人にアドバイスなどありますか?

WEB制作も分業化し複数の人間で行うようになってくるとやはりまとめ役のリーダーが必要になってきます。リーダーの采配はとても重要で、そのサイトの成功に大きく影響を及ぼします。弊社の場合ディレクターは企画から、コスト、スケジュール、スタッフ、品質などWEB制作に関するすべてをコントロールするリーダーにあたります。クライアントも含め複数の人間とのやりとりが頻繁になり、更にその中でリーダーとして常にベストの判断を要求され続けます。コミュニケーション能力と判断力は必須でしょう。
また、「WEBデザイン5年やってます」という人でも、その人にディレクション能力が高いかというと必ずしもそうではないようです。逆に制作作業は全くできなくても、ディレクションは一級品という人もいます。基本的にディレクション能力と制作能力は別ものなんでしょうね。そう考えればディレクターというのは前職の現場監督と似ているかもしれません。ただ作っているものが「橋」から「WEB」に変わっただけ!?(苦笑)
他業種でも「コストやスケジュール、スタッフ、品質」などを管理する業務をされている方は意外とWEBディレクターの素質があるんじゃないでしょうかね。

─様々な人が絡むディレクション業務では、トラブルもあるかと思います。未然に防ぐ方法はありますか?

「意思疎通をスムーズに行えるよう仕様書や設計書をしっかりと準備します」と言いたいところではありますが、個人的にはこの手法が好きではありません。これらは上手に利用しないと非生産的で作業の足枷となってしまいます。もっと簡略化、効率化するために業務フローの見直しから含め日々取り組み中です。

─長野県内のWeb業界も刻々と進化していると思いますが、実感としてどうですか?

刻々と進化しているとは思いますが、首都圏を含めた他県と比較するとどうなんでしょうか。個人的な実感ですが、地元のビジネスサイトではまだまだ「安かろう悪かろう」パターンを多く目にします。これではなかなかよいサイトは生まれてきませんし、制作サイドのスキルも育たちません。クライアントはもっとWebに期待してよいと思いますし、自分を含め制作サイドもそれに答えるスキルをもっと磨くべきなのではと思います。
できれば県民として「長野県のWebって進んでるよな」って言われたいです。長野県のWebをもっと楽しく、もっと便利に、もっと素敵にできるお手伝いができたら最高です。

─今後の目標があれば教えてください。

1億円の案件をこなしてみたいっす。

─いいですね!

信州まつもと空港
長野UCカード
松本大学 人間健康学部
4d
株式会社デリカ
株式会社センデン
松本微生物研究所

綿半鋼機株式会社
諏訪バス蓼科別荘地

Profile

平竹 仁士 [ Hitoshi Hiratake ]

昭和45年11月24日生まれ、35歳。愛知県出身で大学では土木工学科を専攻。某建設会社を経て現在松本市の株式会社プラルトWEB事業部にて勤務。
資格:1級土木施行管理技士、普通免許
お仕事関係で「Web制作会社年鑑2006」、「日経コンストラクション」、別冊DIME「デジタルクリエーター名鑑」などに掲載。JCNLAND主催/Macromedia協賛Flashコンテスト入賞。

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