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Interview

定期的に更新するインタビューのページです。Webクリエイターだけでなく、
さまざまなジャンルの方々のインタビューを掲載していく予定です。


09 カジオヤジ

2006.05.31 [ Web Master ]

カジオヤジ

足でかせいだ地域情報をはじめ、ブログ、SNS、ポッドキャスティング等々、魅力的なコンテンツが満載の須坂の地域ポータルサイト「いけいけすざか」。このサイトを構築したのは、関西出身・須坂在住の有限会社ADDS代表・カジオヤジ氏。独学で学んだPHP言語で様々な企画を形にしていくバイタリティと研究熱心さが実を結び、いまでは須坂市公認サイトとして多くの市民が参加するポータルに成長している。“やりたいことを実現させる”ことがWebに携わる人間にとって重要なことと語るカジ氏にお話を伺った。

インタビュアー/坂田大輔 写真/ハラヒロシ 編集/志村純子

─ブログを構築されたり、須坂のポータルサイトを運営されていたり、いろいろなことをやられてますよね。現在の知識はどのように学んできたのですか?また、この業界に入るきっかけは?

もともと、パラグライダーのインストラクターを8年ぐらいやってまして、その時に、パラグライダースクールのWebサイトの制作も担当していたんです。そろそろ、そういう仕事をやろうかなと独立しました。どのように学んできたかということに関しては、基本的にはすべて独学ですね。やりながらという感じです。

須坂という地域に密着し、地域のポータルとしてWebサイトを展開されていますが、なぜ須坂で地域ポータルをはじめようと思ったのですか?

全然須坂のこと知らずに住むじゃないですか。自分が知りたいという気持ちから、須坂のポータルを始めました。須坂にきて間もないころ、盲腸で入院したんですよ。最初腹が痛くて内科にいったら、先生が「なんだろう」って悩み出しちゃって、とりあえず入院して寝ていたら、外科の先生がきて「盲腸だね」といってあっさり盲腸が判明して。これってどうなの?って思ったんです。そんな内科の先生でいいの?っていう感じだったので、最初は須坂の医者・病院を集めたリンク集のようなものを作っていました。そこから、プラス別のものという感じでふくらんでいったんです。須坂に来る準備をしている段階から、自分が調べた不動産屋さんのリンク集なんかも作ってましたね。自分のために、って感じです。リンク集を始めたのは須坂に来たころなので、2000年くらいでした。

─現在、どのくらいのスタッフで運営していますか?具体的な運営方法は?

サイト自体は私が担当しています。取材にいったりするスタッフは10人弱ぐらいですね。「須坂食べ歩きブログ」とか「須坂観光名所めぐりブログ」などを取材して、更新しています。あと、須坂弁コーナーは須坂弁ネイティブな方にお願いして担当してもらっています。日めくり英語も英語の先生にお願いしています。メンバーは、NPO法人信州SOHO支援協議会の会員と一般から応募してもらった方、こちらからお願いしている方です。もちろん自分でも取材にいきますよ。

─地域ポータルを運営されてみて、手応えはいかがでしょうか?

これを見て電話がかかってきます、たまに。「明日、臥竜公園に行くんですけど、駅から歩いていけますか?」とか。そういう反響はありますけどね。アクセスが一番多いのは、タウン情報です。自分の仕事時間の99%を「いけいけすざか」に注ぎ込んで、常に考えていますね。ラジオをやってるんですがそれがiTunes ミュージックストアに登録されているというのにはびっくりしました。「こんなのがのっかっていいの?」って(笑)。

─具体的に新しいコミュニティや事業・イベントなど、何か新しいものが生まれましたか?

コミュニティという意味では、新しく取材したいという人が来てくれて、スタッフの集まりは広がっています。事業に関しては、先日初めて空撮をやったので、今後使えるかなと。今度、須坂の観光名所を空撮して番組を作ったらどうかという話があるんです。米子大瀑布等をパラグライダーを使って空撮するという計画はあります。災害対策用の空撮という話もあって、そうなったら須坂中をパラグライダーでブンブン飛び回ります。スタッフ10人ぐらい必要かな。これからパラグライダーで飛べる人を育てないと(笑)。パラグライダーとインターネットをつないで、上から生中継とか、面白そうですよね。

─データベースによるウェブアプリケーションが専門分野のようですが、今面白いまたは、これから導入してみたい技術はありますか?

今まさに面白いことを探しているところですね。何かあれば、やってみたいなと。Googleの地図とか、面白いですよね。今やりかけているのが「バーチャル須坂」。須坂の花の情報や遺跡の情報など、カテゴリーごとに、地図にプロットしていくというのを作っている最中です。インターネットを巡回したり、雑誌を読んだりして面白いネタを探しています。

─オープンソースに関して、どう思われますか?

すごくいっぱいあるじゃないですか。よっぽど気をつけないと危険だなと、最近感じています。ソースがわかってしまっているが上に、誰でもアタックできそうなものが結構あるんですよね。そこら辺が恐いところです。オープンソースはそのままは使わないけれど、利用価値はあると思っています。

─Web2.0に関しては、どのようにお考えですか?

Web2.0って、どこまでがそれなのか曖昧で、はっきりしていないですよね。自分はあまりこだわっていないです。2.0だから使うっていうものじゃないし。ブログやりたいからやろうかっていうノリです。面白い技術であれば取り込んで、コンテンツにしていく。自分のやりたいことだけをやっている、みたいな感じですかね(笑)。

─「いけいけすざか」は、箱をつくって、市民の人が集まって(参加してくれて)大きくなっていくことが2.0的とも言えますよね。良いコンテンツを選択する手段って必要になってくるのかなと思いますが?

いらないネタは捨てて、欲しいのだけ残すという考え方は僕にはないです。いらないものも入れよう。それを判断するのは見てる人なので。いらないものでも、それを楽しいと思う人もいるでしょう。それがあることによって、他の情報をみていただくチャンスになるから。

─Webは変化が早い業界ですが、自分のスキルアップのために、時間はどのくらい確保していますか?また、スキルアップのために心がけていることは?

「いけいけすざか」を作って、新しいことをどんどん取り込んでいくこと自体が、スキルアップになっています。
PHPを始めたのは、2000年頃ですね。HTMLで作っていると効率の悪いことがいっぱいあって、そういうのを改善したい気持ちと、HTMLではできない面白い動きができるのでPHPに取り組みました。面白いですからね。完成品を使うのって、あんまり面白くない。完成品を作るまでが面白いんです。オープンソースも、それをいじって別のものにしていく過程が面白いんですよね。職人さんでも自分が作ったものを使うことは少ないと思うんですよ。でもその作っている工程が楽しいんです。

─インターネットの魅力は、どんなところにありますか?

インターネットで仕事する人にとっては、どこにいても仕事ができるっていうことかな。県外のプログラマーとつながりがあるので、エリアを超えた仕事をしています。インターネットで表現することよりも、そのための箱を作るのが楽しいんです。自分自身が表現しようという感覚は、あまりないかな。

─これからWeb業界を目指す人に向けて、今どんな人材が求められていると思いますか?

さぁねぇ(笑)。うちの会社として欲しい人は、自分と同じことができるひと。もうひとり欲しい。あとは、普通のことになっちゃいますけど、何か作ることが好きな人、楽しいなって思える人がいいんじゃないかな。“仕事”って考えない人、かな。やりたいからやるんだよって人が。

─最後に、何かひとことありますか?

空撮募集。空撮されたい人、募集!「ここ撮ってくれ」っていうリクエスト募集します!あと、スタッフも大募集中です!

─ありがとうございました。

いけいけすざか
いけいけすざか

Profile

カジオヤジ [ Oyaji Kaji ]

須坂市在住。JHF公認パラグライダーインストラクター。2000年須坂市にてWeb制作事業を開始。2005年有限会社ADDS設立。PHP&MySQLを使用したウェブアプリケーションの制作を行いながら、パラグライダーでの空撮も行っています。
2006年の目標は米子大瀑布を、ナメルように空撮すること。須坂市公認ポータルサイト・いけいけすざかシステム担当。NPO法人信州SOHO支援協議会副理事長。

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