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2007.02.07 [ Direction , Produce ] この記事へ
「Web制作現場の憂鬱 僕の出会ったフシギな人たち」(技術評論社)
制作会社勤務とフリーランス、双方の経験を持つ筆者が体験した「理不尽な経験」を赤裸々に描いたエッセイ集。
なにしろ、序章からデスマーチのオンパレードである。インターネットを全く理解せず、明確なヴィジョンを持たぬままサイト制作を発注するクライアント。Webを全く理解せず、口先だけで適当なことを言い、到底際限不可能な話を纏めてきてしまう営業マン。受注金額や納期を全く理解せず「カッコいいから」という理由で安易にFlashを使いたがるデザイナーなどなど・・・。
プロデューサーやディレクターでなくとも、Webに携わる人間なら『必ず』一度は経験しているであろう理不尽な出来事を、ユーモアと皮肉たっぷりにこれでもかこれでもかと紹介している。本書は単なるエッセイ本ではなく、現在の「明確な制作/納品フローのない制作現場」に対して警鐘を鳴らす意味も持つのでは・・・と、思わず感じさせられる。
この本をひととおり読み終わった後、何が何だかピンとこない人は、もっと現場での経験を積む必要があるだろう。思い切り笑える人は、たまには仕事を離れリフレッシュが必要かもしれない。笑えない人は・・・一度、病院の受診を強くお薦めする。

執筆者:R417