#01「アクセシビリティの思考と概念(標準化って何?)」開催
» テーマ:「アクセシビリティの思考と概念(標準化って何?)」
» 期日:2005年10月16日(日)
» 時間:PM6:30~PM9:45
» 会場:もんぜんぷら座 3階 会議室301
» 参加人数:18名
id=Nagano記念すべき一回目の勉強会がもんぜんぷら座で開催されました。講師をつとめていただいたのは市民公益活動センター長の大脇正昭氏。アクセシビリティに精通し、人脈も広い大脇氏の講演は非常に実用的かつエキサイティングなもので、参加者も皆真剣そのものでした。
まず、「Webアクセシビリティとは何か?」という思考と概念について、法律、JIS、W3Cなどの機関、参考書籍等を織り交ぜながら詳しく解説いただきました。
一通り理解度を深めたあと、続いて実際にスクリーンリーダーを使ってデモンストレーション。参加者が作成したサイトやその他の実例を挙げ、読み上げブラウザがどう読んでいくのかを検証しました。読み上げに優れているサイトや、全く読んでくれないサイトなど多種多様。文字やタグの使い方やナビゲーションの配置など、目でみる分には全く感じなかった部分でも、実はバリアがそこかしこに転がっていることをまざまざと見せつけられました。さらには肢体障害者用のマウスを使って画面遷移体験。こういった実体験を通じて、様々な環境・状況が考えられるということを改めて実感するよい機会となり、休憩中や講演後も参加者が実際にスクリーンリーダーやマウスを操作する姿が見られました。
「誰のためにデザインをするのか、当事者の視点で考えることが大事」「一本の線、ひとつのタグをうつときもアクセシビリティを考慮すべき」とは、Web制作者が陥りやすい落とし穴。どんなに技術が発達しても、一番重要なのはいつでも、どこでも、そして誰にでも情報が正しく伝わることです。このような基本的な考え方を身につけ、長野のWeb業界でもWeb標準化の動きが活発になっていくことを予感させる、大変素晴らしい講演でした。
らくらくマウスを体験中
休憩中もスクリーンリーダーやマウスには興味津々