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#02「わかりやすさを実現する 認知心理学からの情報デザイン入門」開催



» テーマ:「わかりやすさ」を実現する 認知心理学からの情報デザイン入門
» 期日:2006年1月22日(日)
» 時間:PM4:00~PM7:00
» 会場:もんぜんぷら座 3階 会議室304
» 参加人数:35名

id=Nagano2回目の勉強会がもんぜんぷら座で開催されました。定員いっぱいの席が埋まりました。講師を務めていただいたのは信州大学の菊池聡先生。「わかる」とはいったいどういうことなのか。多くの人が経験的に知っている「わかる」ということを認知心理学という視点から整理し、体系的にわかりやすいを表現する方法を学びました。
「わかる」という定義を示し、それについて人の認知情報処理の働きはどうなっているのかを、まさにわかりやすくかみ砕きながら解説いただきました。どうすればわかりやすい表現ができるのか、よりよく情報伝達する工夫とは何なのか、具体的な事例・例題をもとに皆で考え、知識を深めていく講義はまさに実践的で、明日から即使えるものばかりでした。
後半は、身の回りにある「わかりにくい表現」を例にあげ、認知工学の考え方を学習。いかに身の回りにわかりにくいものが氾濫しているのかを知るとともに、モノの作り手はユーザーの立場に立ったうえで、様々な視点から「認知的に優れたデザインの原則」に則っていかなければならないことを学びました。
Web制作において、ユーザーの立場に立った「わかりやすい」サイトづくりはアクセシビリティ・ユーザビリティという観点を中心に業界全体で注目されています。今日の講義では、わかりやすいサイトにするためにどうすればよいか、Webサイトをどうつかってほしいかなどを考えるのに、たくさんのヒントが詰まっていたと思います。